KES構法

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KES構法は、日本で最初に開発・標準化された「木造建築における接合金物工法」です。
製材の他、構造用集成材、LVL、CLTを使用しています。構造用集成材は、節や割れなどを取り除いたひき板・小角材を、繊維方向と平行に並べ、材を重ねて接着した部材です。安定した強度があり、材質が均一で狂いや割れが少ないのが特長です。
また在来軸組工法の最大の弱点といわれる接合部分。KES構法はその最大の弱点をオリジナルの接合金物を用いることで強化しています。
KES構法のコネクター引き抜き強度は、10トンの引き抜き強度をもち、ホールダウン金物の引き抜き強度2,5トンに対して、KES構法のコネ クターは実に4倍の引き抜き強度を持っています。
羽子板ボルトの引き抜き強度1,35トンに対して、KES構法のコネクターは、なんと7,4倍の引き抜き強度を持っていることから、強度面では遜色ないように思います。
ただし、施工面や構造設計面では特殊ゆえどこでも採用できるわけではありません。

一級建築士 南俊治