半地下

ユーザー 窪寺弘行・建築計画事務所 窪寺弘行 の写真

「半地下」について(今回のお題)
 一般に地階の場合、居室を設けることができない。
その場合は、ドライエリア(空堀)等により換気、採光に考慮するため、非常に工事費がかかり東京等の都市部以外、あまり見られないスタイルである。当然駆体は鉄筋コンクリートとなり、地盤状況にも大きく影響される。
 しかし、敷地と前面道路に高低差がある場合は、「半地下」としてガレージ・居室等に利用でき、さらにドライエリアも不要となるため、特に敷地が狭小な場合は土地利用上大変有効な手段となる。雨水処理、生活排水への配慮は当然必要となるが、工事予算に余裕があるようならば、検討する価値は大いにあるように思う。
 敷地と前面道路に高低差がある土地は比較的多くみられ、容積率算定上も緩和される場合があるため、都市部であまり土地に余裕がない場合等は採用されるケースが多いようである。
「半地下」は一般住宅ではガレージが多く、都市部に見られる低層集合住宅(マンション)では
寝室等の居室を設ける場合もあり、敷地形状と計画次第では有効なスタイルであるように思う。

敷地と前面道路に高低差があるため、半地下ガレージを計画。