旗竿地の建築費用

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

旗竿地といわゆる普通の土地で建築費用が最も差の出やすい工事は、おそらく基礎工事、建て方工事、そして給排水設備工事の三つでしょう。

つまり、竿部分の土地の幅と長さが工事費に大きく影響してきます。

基礎工事の場合、コンクリートミキサー車が竿部分の土地に入れないようなケースでは、コンクリート打設(コンクリートを流し込む)に手間と労力が余計にかかるため、工事費がアップします。
また基礎の鉄筋工事も道路から建物が建つ場所まで重量のある鉄筋を運んで組む作業も同様に手間と労力が余計にかかります。

建て方工事(柱と梁など建物の骨格となる構造材を組む工事)でもクレーン車が現場に来てオペレーターの操縦によって木材や合板を吊り上げて適切な位置へ運ぶという作業が場合によっては不可能となり、すべて人力で行うことになると手間と労力が通常より多くかかって工事費アップに繋がります。

給排水設備についても、給排水の配管は道路から敷地内に引き込むため、旗竿地では竿部分の距離が長いほどそれに比例して配管距離も長くなってしまうため、給排水設備工事費がアップします。