土地購入の注意点【用途地域】

ユーザー 明野設計室一級建築士事務所 明野岳司 の写真

ここ1~2年、敷地からご相談にお越しになる
お施主様が増えています。

私達は不動産のプロではありませんが、
住まいを建てるという観点から敷地選定のご相談に
のっています。

敷地は、何も語らず、そこにただ空地があるだけですが、
購入を決意するまでにはさまざまなチェックポイントがあります。

いちばんわかりやすいのが、場所と価格。
どなたでもここから条件を絞っていかれることと思います。

その他にもたくさんあるチェックポイントのうち、
最初の不動産情報に記載されている基本について今回は少しお話します。

まずは、都市計画法に定められた「用途地域」から。
文字通り住居、商業、工業等の用途別の土地利用を
13の地域に分け、定めたものです。

そして、この地域ごとに用途だけではなく、
建ぺい率、容積率、高さ等も決められています。

これは、とても重要なチェックポイント。
例えば、同じ住居系の用途地域の中でも、
「準住居地域」では、「第一種低層住居専用地域」では認められていない
150㎡を超えない規模の自動車修理工場や
パチンコ・麻雀屋等も建てることができます。

この先何十年も住む場所選び。
現在は住宅街でも、用途地域によっては
将来お隣のお宅が別のものに建て替わる可能性もあるということです。

逆を言えば、用途地域をきちんと理解しておけば、
現在の環境だけではなくて未来の環境の可能性まで見通せるというわけ。

せっかく用途地域が決められているのだから上手に利用して、
将来にわたって自分のイメージする場所に住み続けたいですよね。

敷地選びのポイントは、
書き始めるとキリがありません。
少しづつまた書いていくことにします。