二世帯住宅の価格

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

二世帯住宅の場合、一般的には通常の一戸建て住宅よりも価格は高くなります。 

それは、基本的に二世帯住宅のほうが一戸建て住宅より床面積が大きくなるからです。 

もちろん、二世帯住宅の構造が木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造のうちどの構造になるのかによって価格が大きく異なりますし、平屋、二階建て、三階建てのうちどの規模になるのかによっても価格は大きく異なりますが、いずれにしても二世帯住宅が一戸建て住宅の価格より高くなることに変わりはありません。

また、水廻り設備(キッチン、トイレ、浴室、洗面室)や空調設備などが一戸建て住宅の倍(2戸分)近く必要となるからです。 

ただ、ひと口に二世帯住宅と言っても、完全独立型の二世帯住宅(建築基準法上では長屋)なのか、それとも玄関は2箇所でも内部で往き来が出来るような二世帯住宅(一戸建て住宅)なのか、または水廻り設備の一部を共有するような二世帯住宅(一戸建て住宅)なのかによっても価格が異なります。 

したがって、自分たちが希望している二世帯住宅のタイプ、スタイルはどれに該当するのかをまず確認することが大切ではないでしょうか?

ただし、コロナ禍になって以来、柱や梁の構造材、合板、鉄骨材、コンクリートをはじめ、石油価格の高騰によるあらゆる建設資材の価格が値上がりしている状況です。 

このように一旦価格が上がってしまいますと、世界情勢が安定しても価格は決して下がりません。 

つまりコロナ禍前のような価格では戸建て住宅は建てられないということになります。 

今後、戸建て住宅に限らず、二世帯住宅を建てることをご検討される際には、このことも念頭に入れた予算計画を立てることが重要となってきます。