木製引戸

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

日本では、古くから開口部の戸締りには、引戸が用いられてきました。
代表的なものは、フスマ、障子ではないでしょうか?外部は雨戸により
戸締りをしていました。明治末期ごろからは、ガラス戸が普及して来ました。
その後、開口部の仕切りには、ドアタイプも増えてきました。開きドアは、
密閉性は優れていますが、ドアが開く時に、スペースが必要になり、
開け放す場合に障害になる場合があります。近年、開口部にも、
バリアフリーが要求されて来ました。引戸は、車椅子等などの障害に
なりにくいので、多く用いられてきました。
従来の引戸は、床側に敷居、上に鴨居が必要でした。しかし、金物の進化
により、上下、左右の枠が必要のないものも出てきました。参考写真の
左側の引戸は、枠が無く、すっきりしたデザインになっています。また、
引戸の閉まりにくさをなくすように、上吊り金物によって、引く力が
軽くなりました。引戸は開口を大きく開けると、解放感を得ることが
できるため、部屋の間仕切りには、フレキシビリティが得られます。
開口部の計画には、様々なタイプがありますので、専門家に相談する
ことをお勧めします。