離れのある家の間取り

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真

離れとは、母屋に対して従となる建物のことを言います。
母屋と内部でつながっていても、離れていても一般名は離れと呼びます。
建築法令においては「不可分」の建物にあたります。
これに対して「可分」の建物は居室と台所、風呂、トイレが揃った、「一戸建ての住宅」を指します。
全てが揃わなければ「不可分」となるため、法令上の工事区分は増築工事です。
準防火・防火地域以外の土地で10㎡以下の増築を行う場合であれば確認申請は不要です。
それ以外の場合では、母屋を含めた確認申請での既存適合が必要となります。
法令は変っていきますので、母屋が新築時適合であっても不適合になる場合があり既存是正が必要です。
最も問題の大きい構造不適合については法改正により合理化されています。
工事費は既存是正費用を含めて考える必要があります。

リモートワークとなり仕事部屋が欲しいというご希望があるかと考えます。
そこで、私どものアトリエをご紹介します。
2拠点での仕事を考え南富士十里木高原の山小屋にアトリエを増築しました。
主屋とはデッキでつながります。
敷地内で一段高くなった場所にある2本のモミの木の下にデッキをつくり、アトリエの軒下の半外部、内部となります。
母屋とつなぐデッキでのBBQ、アトリエテラスでの寛ぎ、食事、仕事、打合せなどいろいろな暮らし方を考えています。

費用も気になるところです。
延べ面積3坪+ロフト+一部屋根付テラス(確認申請不要)で、建築工事費350万(税別)です。
費用を抑えるために登記(表題変更)を自分で行うのも良いかと思います。
法務局のホームページに申請書と必要書類、郵送手続きの方法、図面については登記のDIYのページに雛型がありますので参考にして下さい。
十里木の増築に関しては、可分とならない限り10㎡以下であれば確認は不要です。
トイレ+風呂の増築であれば容易なものとなるためそれも良いかなと思います。
この建物を利用する次世代(息子たち)が上手に考えてくれることでしょう。

十里木山小屋、アトリエの住まいづくりブログです。
https://tamworkroom.hatenablog.com/archive/category/%E5%8D%81%E9%87%8C%E6%9C%A8%E3%81%AE%E5%B1%B1%E5%B0%8F%E5%B1%8B?_ga=2.82944918.120758977.1645666848-1361821058.1613269022
ご覧下さい。

離れ内部

離れ夜景