工事を監理する役割も大事にしてます

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家づくりの現場のワンシーンです。

私の超ラフなメモがありますが(笑)

特に決まりがあるわけではないのですが、

週に一度、現場で打ち合わせをするようにしています。

昔、修行していたころは、現場には、2週間に一度程度で、

直前に連絡して、特に何もなければ、行かないというのがルールでした。

というのも。

その事務所の所長は、設計を中心に考えていて、現場にさほど注力せず。

だったので。

私は、それが、あまり好きではありませんでした。

そもそも、モノができあがっていくプロセスを見るのが好きではあります。

でも、それだけではなくて。。

お客様の代理として、設計通りに工事が進んでいるのかを

しっかり確認することが大事だと思っているからです。

自分がお客様だったら。。

おそらく専門家でないので、工事がほんとに適切に動いているのかって

わからないと思います。

工務店を信頼はしているのですが。。

そんな気持ちもわからないでもないです。

そんな時に、我々のような工事監理者がいるといいんです。

造り手ではなく、発注者(お客様)に依頼されているので、

お客様目線で、しかも、客観的な視点から話ができますから。

建築家の役割って、かっこよくデザインするだけではないんです。

(もちろん、それだけの方もいるかもしれませんが。)

デザインだけでなく、工事を含めた家づくり全体を

お客様側からの視点で、サポートしていくことなんだと考えています。

全ては、素晴らしい家づくりのためです。

午後、別の家づくりの現場へ。

実物より、暗く映ってしまっていますが、

実際は、もっと明るいですよ(笑)

こちら。タタミコーナーですね。

最近、畳のスペースを確保するケースが少なくなってきていることに加え

こういった障子を設置する機会はさらに減ってきています。

障子って、きれいに光を拡散してくれるし、

視線をしっかり遮りつつ、光を通してくれるし、

開けたり閉めたりすれば、外の風景も見えるし。

とてもいい装置なんですが、このデザインを取り入れると、

かなり和な雰囲気になってしまうため、和紙調のプリーツスクリーン

にされるケースが多くなってます。

でも、こうやって、障子からの光を見たりすると、

その魅力に惹かれますね。

いいなと思われた方。

ぜひぜひ取り入れてみてください。

打ち合わせの途中で、ふと見かけた階段。

外からの光に反射して、とてもきれいな陰影になっていました。

階段自体のデザインはもちろん素敵なんですけど、

その階段が創り出す陰影がきれいというのもいいもんです。

意図してというより、偶然なんです。

毎日、そんな素敵な陰影を楽しめるって、いいなと思います。

こちらの家。

まもなく竣工となります。

週末にお客様の検査ですから。

楽しみです。