洗面に見た目と機能性を両立するには?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

洗面スペースです。

シックな色合いでまとめっていますね。

洗面台本体は、造作しています。

病院流しと呼ばれる洗面器を使っているのは、

見た目というよりは、その大きさゆえです。

こういった造作の洗面台に使う洗面器って、

なぜか、深さが浅いタイプが多いんです。

水を溜めてつかったりしなければ、さほど深さはいらなそうですが、

顔を洗っただけでも、水がまわりの飛び散りそうな印象です。

大きくて、深くて、バシャバシャ使えるタイプを。

そんな風に探していくと、この洗面器に行き着くケースが多いかも。

あとは、サンワカンパニーに一種類ありますので、

そちらは、サイトなんかでチェックしてみてください。

洗面台は、タモの集成材を使ったシンプルなカタチで、

すこし引き出しを採用しているものの、下段をオープンにしたりして

家具のわりには、コストは抑えめになっていました。

洗面周りの壁は、水が跳ねることがあるため、

水に濡れても拭きやすくしておきたいですね。

そこに。

お気に入りのタイルを採用するのって、素敵ですね。

ただ、目地の掃除が気になるという方には、

キッチンパネルがオススメ。

こちらの洗面。

どう感じましたか?

一枚目でお見せした造作の洗面台をイメージしませんでした?

それもそのはず。

こちらはゴムの集成材を使って、大工さんに家具を造ってもらい、

その色が、先ほどと同じ濃い目になってますから。

でも。

奥にある洗面台をよくご覧ください。

そうなんです。

LIXILの既製品の洗面台だったりするんですよね。

最初は、洗面台を分解して、洗面器と水栓を

造作のカウンター上に載せる方針でしたが、

最終的には、引き出しのついた既製品をそのまま採用になりました。

既製品の引き出しと、造作でつくった棚を色合わせしているので、

一体感が生まれて、造作で統一したかのような感じになっています。

おしゃれにしたいから、造作で!

それも一つの考え方ですし、いいと思います。

ただ。

既製品が持ってる、使いやすさや、掃除しやすさは、

家事を減らすという意味では、捨てがたいところ。

それをうまく両立できるよう、いろいろと考えて

いきたいですね。

これって、家全体にも言えることかなと思います。

見た目だけでなくて、機能性や快適性は、

家族が、ずっと暮らしていく場所だからこそ、

大事にする方がよいかなって思います。