耐火建築物の外壁

ユーザー 岩間誠治一級建築士事務所 岩間誠治 の写真

建物の外壁は火事が起きた際に周りへの延焼を広げないようにしたり、外部火災に際して構造体や室内、人命、避難経路を守ったりする用途があります。
その為外壁には防火規制なしから始まり、準防火、防火、準耐火、耐火と外壁の耐火性能について法令で決められています。

用途地域により建物や人が密集する地域では耐火性能が求められ、郊外等では防火規制のない地域も見られます。
具体的なつくりとしては、建材メーカーが作った外壁材を利用して性能をクリアさせる方法のほか、法令で決められた構成の外壁として性能を構成することも可能です。

また、根本的な木造から鉄骨、RC造と様々な構造によって組み合わせも多岐にわたり設定されておりそれらの選択は計画予算や規模、デザイン等から決まられていきます。

耐火構造についてはコンクリートや鉄骨では一般的に作ることが可能ですが木造では内装の仕様に制限が出たり、コストが大幅に増えるためあまり採用されることがありません。
昨今は木造耐火の法令も緩和されたため大規模建築物でも採用されることが出てきました。

間取りやデザインだけではなく防火の性能についても建物の構成を決める一つの方針になりえます。