傾斜地の一戸建て

ユーザー 岩間誠治一級建築士事務所 岩間誠治 の写真

傾斜地にて住宅を建てる際にまず確認したいのは、各自治体にて定められている崖条例です。
自治体により厳密には異なりますが、崖の始まりから30度の範囲を安息角と呼び、その範囲内にて建物を支持する様にする事が基本的に決められています。
安息角内まで杭を打って支持をしたり、基礎を下げたりする事で擁壁を築造する事なく計画ができます。
欠点としては、将来的に建て替えや土地の販売がしにくいという点になります。
一方で、擁壁を作る方法ではコストはかかりますが建物を通常の基礎で作ることができる様になり、平地も増える為土地売買の際には有利になります。

初期投資が抑えられる安息角への支持か、初期投資が高い擁壁築造かは初期コストだけで判断はせずに将来の土地活用も考慮して計画されると良いでしょう