吹抜けに大きな窓って開放感ありますが。。

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

吹抜けって。

気持ちいいですよね。

横方向に視線が抜けていくことでも開放感は実現できますが、

天井が高くて感じる開放感って、すごく効果ありますよ。

こちらの家では、リビングとダイニング全体を

思い切って吹抜けにしています。

途中に入っている、横方向の木材(梁)が

いいアクセントになっています。

ちなみに。

この梁は、あればあったで、構造的に安定しますが、

構造計画上は、なくても成立したんですよ。

ハンモックとかかけるかもしれないし、木が好きだから

ということで、敢えてかけています。

結果、そのおかげで、天井をより高く感じることに

つながったなと思います。

面白いんですけど。。

高いとか、低いとか、大きいとか、小さいとか。

比較する対象があると、より理解しやすくないですか?

例えば。

天井高さって、2.4mが多いんですよね。

もし仮に、それが2.35mとか、2.45mだったとして、

家全体が、その寸法になっていると。。

おそらく、その差を感じないと思います。

でも。

2.35mの天井を標準として、一部2.45mにすると、

2.45mって、結構高く感じたりするんですよね。

人間の感覚って、不思議なもんです。

なので。

こちらの家は、梁があることで、より天井を高く感じてます。

ちなみに。。

こちらの家の吹き抜けって、2階分の高さまではなくて、

1.6階分くらいなんですから。

比較対象を敢えてつくる。

それも、空間を構成する上で、工夫の一つです。

そうそう。

吹抜けをつくる時には。。

いくつか大事なポイントがあります。

大事な一つ目のポイントは。。

この時期だからことなんですけど、日差しへの対策です。

夏の暑い日差しって、室内に入ってくると、室温は上げるし、

直射日光だと、当たった自分が暑く感じますよね。

せっかくの吹き抜けなのに、光が入ってこないと、

昼間での暗くなってしまうので、せっかくの開放感が台無しに。。

ということで、大きな窓を設置するケースが多いんです。

では。どうするのか。

一つは、窓の大きさを大きくしないことです。

見た目は、大きな窓があって、空が見えてるのって、

開放感ありますし、素敵ですよね。

でも。その分、日差しは相当量入ってきてしまいます。

その入る分を制限すれば、条件はずいぶんと変ってきます。

小さくしたら、光が入らないのでは?

と思われるかもしれませんが、その心配はご無用です。

ちょっとしたスリット窓でも、高い位置にある窓の場合、

相当光を取り入れてくれますから。

もう一つは。こちらの家で採用していますが。。

わかりますか?

そうなんでうす。

外付けのブラインドなんです。

外側で、しっかりと光と熱を遮断できると、

室内への影響は最小限にできます。

内側に設置すればいいんじゃないの??

と思われるかもしれrませんが、それは、窓が小さい場合のみ。

大きな窓であれば、そもそも入ってくる熱量が違うので、

こういった外でも対処が一番ですから。

ちなみに。

昔からある、すだれや葦簀といったものは、

その視点から言えば、とても効果的な装備だったりします。

でも。そういったものって、

季節が終わったときの出し入れや台風時の対策なんかが

結構大変ですよね。

その点、ブラインドは、なかなかよいですよ。

ルーバーの角度が変えられるので、

その日の気分で、光を取り入れたり、遮ったりできるのも

魅力かもしれませんね。

ご興味ある方は、一度調べてみてください。

吹抜けに大きな窓をつくる。

そんな時には、いろいろ考えておいてくださいね