家の耐震性をしっかり考えてみる!
![](https://www.kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/mokuzo.jpg?itok=IVafJook)
先日、これから家づくりを考えている方とお会いした時に
とても重要ということで、質問をいただいたこと。
一枚目の画像とタイトルでわかると思いますが、
耐震性についてです。
ご主人の大事なこだわりの一つとして、耐震性を挙げています。
(実は、よくお見掛けするケースです)
いろいろ調べているのですが、実際どうなんでしょう?
という率直な問いかけでした。
(ちなみに、大前提で、こちらの方は、木造をメインに考えています)
某HMの〇〇〇フレーム工法とか、〇〇工法とか、
気になる工法をいくつかおっしゃっていました。
そもそもなんですが。
その前に、大事なことお伝えしておきますね。
いろいろ調べた方は、ご存じかもしれませんが。。
木造の戸建て住宅で、2階建てまでであれば
建築基準法という法律上、構造計算というのは義務ではありません。
木造で3階建てとか、その他構造である一定以上になると必須です。
通常の木造戸建て住宅であれば、おおよそは、
構造計算をすることなく、建てられているのが現状です。
だからといって、全くなにも根拠なく、適当にというわけにもいかないので、
簡易な計算をすることで、耐震性を表現するケースが多いです。
よく聞きませんか?
うちは、耐震等級が最高の3ですって。
その耐震性って、簡易計算の可能性もあります。
大雑把に言えば、地震に抵抗する壁の量が多いというだけ。
建物の構造って、そんな安易ではありませんから。
![](https://www.kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/%E6%A7%8B%E9%80%A0%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%9B%B8.jpg?itok=0GKnTeye)
できれば。
しっかりとした根拠のある構造であってほしいですよね。
もしそう思われるのであれば、詳細な構造計算をするのがオススメ。
じゃあ。構造計算をすればいいのか。
「うちは全棟構造計算をしてますよ」
そんなうたい文句でPRしている工務店とか、〇〇工法でよくみけます。
もちろん、計算をしてる、していないという意味では、
しているわけなので、根拠がハッキリしていて、一つ安心です。
でも。。。。
「構造計算していること」が目的になってしまっていて、
「どんな基準で」構造計算をしているのか明確でないところが
多く見受けられます。
これ。
結構大事なこと言ってます。
よくお話することなんですけど。。
家の構造って、バランスが大事だって直観的にわかりますか?
真四角の総2階で窓が規則的で、あまり多くなければ、
バランスがとてもよくて、強そうじゃないですか?
その直観って、数値にできるんですよ。
私は、そのバランスに対して、とても厳しく基準を設けているので、
どんなイレギュラーなカタチをしていても、構造的には、
相当バランスのいい建物になるよう意識して計画しています。
構造設計のパートナーもその辺は熟知していますし、
私の基準を知っているので、弊社の案件だけは、
その基準に適合させるよう、慎重に計画してくれます。
耐震等級が3です!
構造計算してます!
〇〇工法にしてます!
私から見ると、そういったうたい文句って、ほどほどだなと感じます。
本当の意味で、耐震性の高い構造にするためには、
その設計者の厳しい基準が大事なんです。
ちなみに。
構造を強くすることで、デザインに何か影響するのでは?
と心配して聞かれることもあります。
全く影響しません。
強くても、しっかりデザインされた家は実現できます。
ついつい長くなってしまいましたので、今日はこの辺にします。
明日以降で、続き書きますね。