モルタルのようなムラのある仕上げ!
![](https://www.kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9.jpg?itok=dT2QdPZu)
ムラのある表情。どう思いましたか?
ここ数年、こういったムラのある、モルタルのような質感を持つ
仕上げが、とっても人気あります。
意識して、インスタなんかも見ていただくと、結構よく見かけますよね。
モルタル「のような」とあえて書いたのですが。。
モルタルで仕上げたわけではありません。
モルタルっていうと。
よく、玄関や玄関ポーチの床の仕上げに採用しますが、
壁や建具なんかに塗ったりすることはあまりありません。
では。何なのか。
一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、よく使われるのは、
モールテックスという製品なんです。
モルタルと何が違うのかというと
モールテックスは、セメントに特殊な樹脂を混ぜることで、
セメントに質感を保ちつつ、曲げやたわみに強くしているんです。
モルタルというと、経年で、へアークラック(細かな亀裂)が、
必ず入ります。
特に、土間のように固いコンクリート下地ならよいのですが、
挙動のある壁や家具なんかの場合、割れて落ちてしまいます。。
ですので、そういった場合には、積極的には使いません。
ただ。モールテックスとは、樹脂を混ぜることで、
そういった割れを軽減させているので、壁なんかにも採用できます。
特に、ムラのある質感が好まれる時代の感性にマッチして、
すごく人気で、採用されるようになりました。
とてもいい素材なんですけど、一点注意があります。
割れにくいだけで、割れないわけではないこと。
下地が挙動すれば、その揺れ次第では、割れますから。
大きな面に塗れば塗るほど、可能性は高くなります。
それは、しっかりと了解して、採用してくださいね。
![](https://www.kentikusi.jp/dr/sites/default/files/styles/w700/public/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%88_1.jpg?itok=48W92GFN)
ちなみに。
モルタルというか、コンクリートの質感が好きというケース。
もちろん、コンクリートを打てば、ずばりそれなんですが、
木造の家にコンクリートの壁を打つのって、なかなかハードル高いはず。
二枚目をご覧ください。
どう思われましたか??
画像なので、質感まではわからないと思うのですが、
マットな質感で、なかなかいい風合いを持っています。
壁紙でも、こういったコンクリート風はあるのですが、
その場合は、あくまで見た目だけで、質感までは表現できません。
こちらは、セメントをプレスして仕上げた内装仕上げパネルなんです。
コンクリエイトという商品名になります。
薄くて、軽いのも特徴ですが、質感がなんともいい。
モールテックスのように、現場で塗るわけではないので
割れの懸念がないのは、大きなメリットです。
ただ。パネルになっているので、目地はどうしても入ります。
シームレスな目地のない仕上げにしたいのであれば、
やはりモールテックスになりそうです。
少しわかりにくいのですが。
木カウンターの下の壁をご覧ください。
こちら。
屋根下地なんかによく使われる、耐火野地板で、
セメントと木片をプレスして作った板になります。
先ほどのコンクリエイトは、仕上げ材として、精巧に作られていますが、
こちらの場合は、表面に使うような仕上がりにはなっていません。
ただ。
そのラフさに、魅力を感じる方もいらっしゃいます。
そうそう。
そもそも下地材ということもあって、二枚目に比べると、
割安で仕上げることはできますが、そのラフさを好むかどうかがポイント。
サンプルなんかを見てから、しっかりセレクトすることをオススメします。
モールテックスを使ったシームレスな仕上がりもキレイですが、
コンクリエイトや耐火野地板のような成形されたボードを使って、
目地のある表現を楽しむのもいいのではないかと思います。
ムラのある質感で、インテリアを仕上げたい。
そんな時には、いろいろ比較しながら、お気に入りを発見してくださいね。