RCと木造の混構造

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RCと木造の混構造はそれぞれの構造の特徴を活かすことで最大の効果が現れます。
有名な建築では軽井沢の別荘というのが清家清先生の代表作でありますが、1階はRC造で2階が木造となっています。湿気の多い森の中では足下が朽ちやすくなりますので適材適所に最適な構造解を与えている良い例となります。

木造には、安らぎのような優しい印象を与える効果がありますがそれに対して、RCはシンプルで洗練された落ち着きのある雰囲気を演出できます。2つが合わさることで、ナチュラルさと近代風の特徴を持つおしゃれでモダンな印象を与える住宅が可能となります。

静かな環境で生活したい方は、部分的にRCにするのもひとつの手です。RCは防音性が高い特徴があり、RCを採用することで周囲の騒音対策のほかに、上下階への音が伝わりにくくなる効果も期待できます。混構造にすることで、音の影響を受けない快適な生活が送れるようになるかもしれません。また住宅は、平らな土地だけでなく、高低差が大きい土地や狭小地で建てることもあります。その状況で木造で家を建てようとする場合は、構造的な制約によって思い通りに住宅が建てられないことが珍しくありません。このようなときは、下階をRCにして混構造とすることで、イメージ通りの住宅が建てられる確率が上がります。