ゆったりとした印象の玄関にするには?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

玄関入った正面って。

いろいろ考えてみるとよいかもしれません。

家族が、来客が、家に入ってきたときに、

一番最初に目にするところですから。

玄関は、ゆったりとした広さや開放感がほしい。

家の顔になるところだから、見た目よくしたい。

というご要望って、よくうかがいます。

特に。

家を建てる前って、賃貸マンションで暮らしている方が多いです。

賃貸マンションの玄関って、どうです?

きっと。

80cm角程度で、腰高の小さな下足入があって、

玄関入って正面は、廊下。

といった感じでしょうか。

その広さや収納力では、靴が溢れてしまって、

より広さが感じられなくなっていると思います。

そういった環境で、暮らしていることもあって、

玄関の窮屈さを解消したいという方が多いんでしょうね。

だからといって、

玄関を6帖の広さにする方って、多くないです。

そこに、それだけのスペースを割いてしまうと、

その分、LDKや各部屋の広さが確保しにくくなります。

それに。

玄関自体で、何かをするという目的がなければ、

広くするのって、勿体ない感じしますから。

それだったら、リビングをその分大きくしよう!ということに。

なので。

何かルールがあるわけではないのですが、

特に玄関で何かをするということがなければ、

これくらいの広さがいいのでは?という広さってあります。

ちなみに。

一枚目の家って、家の大きさって、およそ35坪弱。

3帖ほどの広さになります。

画像ご覧になって、どう感じましたか?

これくらいあればいいかなって感じた方もいるのではと思います。

(全員ではないと思いますが)

こちらの玄関って、実は部屋の幅はしっかりあるのですが、

背の高い下足入があることで、少し窮屈に見えている方がいるかも。

ただし。

正面の壁の半分が、大きな窓になっていて、

視線が奥へと抜けていくようになっているので、

実は、下足入がつくりだしている窮屈さを軽減してくれています。

正面がふさがっていたら、おそらく視線は下足入に行きますから。

ちなみに。

下足入がなくて、別途シューズクロークを確保していたり、

下足入を腰高にしていたら、今より広く見えていたと思います。

ゆったりとした玄関を確保したい。

もちろん、物理的な広さを確保することも一つの方法です。

でも。

他スペースとのバランスを考えた広さを確保しながらも、

いろんな工夫をすることで、広がりや開放感を感じることってできます。

特に、玄関の場合は、正面の壁をどうするのかって大事なところ。

こちらなんかどうですか?

光庭まで、玄関の一部みたいな広がりありますよね。

いろんな工夫をしながら、開放感のある、ゆったりとした雰囲気の

玄関を考えてみてはいかがでしょうか。

家づくりのパートナーと相談しながら。