ミニマルなデザインのキッチン!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

ちょっとマニアックな視点になりますが(笑)

昨日、オーダーキッチン屋さんへおじゃましてきました。

今までお付き合いがなくて、初めてうかがいます。

キッチンを担当されている方の話をいろいろと聞きながら、

展示してあるキッチンをいくつか拝見させていただきました。

箱(内部)はもちろんですが、表面の面材を含めて、

木製にこだわったキッチンをメインで製作しています。

木製のキッチンというと、あまりシャープな印象がなくて、

どちらかというと、やさしい雰囲気を持っていました。

ただ。

こちらのキッチンは、とてもシャープできれいなんですよね。

何がそう感じさせるのかというと。。

一枚目の写真にいくつか隠されています。

一つは、木部のコーナーを御覧ください。

引き出しと側面の板が、各々斜めにカットされていて、

まるで、一体の塊に見えるようなデザインにしています。

何も考えなければ、このコーナーには、2本のラインが見えるのですが、

そのうち1本が慎重に消されています。

この加工って、相当な技術が必要です。

いろいろお話うかがってみると、製作している工場には、

細かな建具を製作する職人がいるため、こういった納めは

とても得意なんだとか。

なるほどと思いました。

もう一つ。

天板がステンレスなんですけど、とても薄く仕上げてあるのが

わかりますかね。

これは、ステンレスの板をそのまま使った天板なんです。

(よく見かけるステンレスは、コの字に曲げて加工してます)

しかも。

その板の厚みが、かなり薄くしてあるんです。

ある意味、チャレンジングな厚みだと思います。

理由は、たわんだりする可能性もあるから。

これでも、今まで特に支障があったことがないそうですので、

すばらしいですよね。

ラインを消してみたり、ラインを細くしたり。

ミニマルなデザインを志向しています。

個人的には、とても好きなデザインなのですが、

注意点が一つあります。

これだけ角がシャープになっていると、

角に体をぶつけた時に、ケガをする可能性があります。

ですので。

小さなお子様のいる家で採用するような場合は、

その辺もしっかりと見極めていただけるといいなと思います。

もう一つのキッチン。

こちらは、ここ最近リニューアルしたキッチンだそうです。

天板に、流行りのセラミックを使っていて、面材には、

木部と白いメラミンという素材を組み合わせています。

このコーナーを見てみると、先ほど説明した内容が

理解しやすいかもしれません。

素材の切り替えのラインがシャープですよね。

カッコいいキッチン。

そんなところに価値を置いている方には、

最適なキッチンかもしれませんね。