玄関までのアプローチを演出するには?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

駐車場から玄関への裏動線(家族用アプローチ)です。

来客用ほどゆったりとしていませんが、

つうこうするには支障のない幅になっています。

向かって左手。

この角度だとわかりにくいのですが、縦格子にしています。

この格子。目隠しという意味合いがつよいんですけど、

完全にふさがった壁に比べると、圧迫感が軽減されています。

裏動線に使う通路とはいえ、窮屈な感じでない方がよいですから。

また、見た目だけでなく、風通しがよくなるため、

夏場には、気持ちのよい空間になると想像できます。

もう一点。

天井を見てください。

天井を低くフラットにせず、梁や桁を見せてることもあって、

高さ方向にも開放感が感じられるようになっています。

こちらはどう感じますか?

向かって左側の壁は、思い切って、ふさいでしまっています。

というのも、左側に道路があって、そこから玄関を見られないように

するためです。

完全にふさいでしまっているので、一枚目の通路幅では、

かなりな圧迫感になってしまうため、通路自体を広く確保しています。

それだけでなく、奥へと抜けていく視線をつくって、

その抜け感で、より開放感を感じてもらうように意図しています。

天井をフラットにして、高さを抑えてるので、

この奥への抜け感が、とても効いているんですよね。

こちらはどうでしょう??

通路の幅は、一枚目と二枚目のちょうど中間だったりします。

奥は詰まっていて、天井もしっかり押さえています。

これで、さらに壁を立ててしまうと、かなり窮屈になります。

なので。

思い切って、壁のない開放的な造りにしています。

ちなみにですが。。

右側の開放されてるところは、その高低差にもよりますが、

手摺を付けることもありますよね。

その場合、その手摺自体を、抜け感のあるタイプにすると、

こちらで感じている開放感を残すことができます。

道路から玄関までのアプローチ。

あまり窮屈な感じにならないよう、その幅や抜け感、

天井の作り方等、しっかり考えるといいですよ。

それによって、家自体の印象がずいぶんと変りますから。