屋根の葺き方って?

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

とある家づくりの現場です。

昨日、こちらの現場へ行ってきました。

ちょうど、板金屋さんが、ガルバニウム鋼板の屋根を

葺いてくれてました。

しばらく見学していたのですが。

この職人さん。とっても几帳面で丁寧な仕事をされます。

黙っていると強面なんですが、話すると

優しい空気を醸し出すような感じの方。

同じ仕事をするのも、こんな風に、丁寧に

工事していただけると、とっても嬉しい気持ちになりますね。

今日は、雨予報なので、昨日葺き終わっているのは

いいタイミング。

たまたまかもしれませんが、ラッキーだななんて思ってました。

そうそう。

画像をご覧になって、気が付きましたか?

屋根の勾配(傾き)って、結構緩いですよね??

もちろん。フラットではありませんよ!

右に向かって、下がってはいます。

金属の屋根で、これくらい緩い勾配にする場合は、

立ハゼ葺きという

水の流れる上から下までを、一枚の板で加工して製作、

それを図のように重ねながら止水していくような葺き方です。

そのほかにも、いろんな葺き方があります。

例えばこちら。

こちらは、横葺きと呼ばれてます。

横に長いガルバニウム鋼板を、重ねながら、屋根を

つくっていきます。

この葺き方の場合、傾きが緩いと、逆風が吹いた際、

板と板の間から、雨が進入しやすくなります。

なので。

傾きは、きつくしないといけません。

モダンなデザインで、屋根をフラットに見せたい場合は、

最初にご紹介した、立ハゼ葺きがオススメ。

理屈から考えると、とても雨仕舞がいいので、

よく採用します。

しかも。コストは抑えめ。

いうことありませんよね。

そうそう。

話はもどりますが、こちらの現場。

昨日は、第三者機関の中間で行う検査だったんです。

しっかりチェックしてもらって。。

結果は、当たり前ですが、指摘なしの問題なしでした。

丁寧に、しっかりと工事してくれている関係者に感謝です。