茶室の間取りのルール-2
投稿日時:
2019-12-17 16:08
お点前をされる方は茶道口から、
お客の方はにじり口から茶室に入ります。
お客さんがにじり口から中に入って顔を上げると、
床の間がす〜っと目に入る。
そして炉がどこに切ってあるのかをみると居場所は自然とわかります。
そんな風に自然と動ける茶室は、
間取りのルールにのってつくられているといえるのかもしれません。
茶室には大きく広間と小間に分けられます。
その中間的な広さが四畳半。
この四畳半が小間なのか広間なのか、
その茶室の主人に聞かなくても知る術があります。
にじり口の近くに「チリ落とし」と呼ばれている穴があります。
その形が丸ければ、中の茶室は小間。
四角ならば広間となります。
1988年に茶室巡りをしたときに、武者小路千家で教えていただきました。
画像はそのときのメモです。
それからこの画像は炉の種類(位置)です。
広間ならばたいていは出炉になると思います。
この画像は風炉の点前の作法の流れを描いたものです。
炉は寒い季節のときだけ開きます。
そのほかの季節は風炉。
炉と風炉、どちらも対応できるように、
作法の基本の流れは身につけておきたいと思っています。
この画像は既存の住宅に離れの茶室を計画したものです。
四畳半の茶室、外の庭の景色も楽しみたいと、
開放的な感じにしているので、扱いは広間と考えました。
この画像は住宅内に計画した茶室。
同じく四畳半の茶室ですが、
こちらは静寂を主として小間。
私なりに考えてみた茶室の間取りのルール、
ご覧いただきありがとうございました。