継手長さ

ユーザー 清水正勝建築研究室 清水正勝 の写真

鉄筋コンクリート造の建物や木造住宅の基礎には鉄筋が使用されています。
鉄筋には決まった長さがあり、その長さ以上の鉄筋を使用する際には
鉄筋を継ぐ必要が生じます。
それを「重ね継手」ということことがありますが、
使用するコンクリート強度によりその長さが違ってきます。
詳しくは設計者、施工者へ相談されることをお奨めいたします。
例えば住宅の基礎によく使用するコンクリート強度21~27N/mm2の場合、
重ね継手の長さは40d又は30dフック付と決まっています。
鉄筋に生じた力を伝えるのにある程度の鉄筋の重なりが必要となります。
dとは鉄筋の直径で、
よく使用する13φならば13×40=520mmの重ね長さが必要となります。
フック付ならば13×30=390mmとなります。
住宅の基礎の検査で鉄筋の検査があるのですが、
その継ぎ手長さが十分に確保されているかも検査項目となっています。
ですからこの継ぎ手長さは建物には非常に大事な内容です。