廻縁

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

廻縁(まわりぶち)というのは、壁と天井との接点部分に設けられる見切り用部材です。
壁と天井の仕上げ材の違いはこの部材があることでうまく処理することができます。入隅(いりすみ)や出隅(ですみ)は建築では美しく仕上げるために注意を要する部分ですが、廻縁は入隅で壁に設けられることが多いです。最近は壁、天井をクロス仕上げというのが多いでしょうが、このクロスの色や柄が違うという場合も多いと思います。その場合にこの廻縁があると仕上がりがきれいに行きます。木製の他にアルミやプラスチックのものもあります。フクビというメーカーがアルミやプラスチックのものを多く出していて、廻縁そのものが目立たないようにできる製品を作っています。写真のものはパナソニックのベリティスという商品で、H寸法は30mmです。壁と天井は同じクロスなのですが、仕上がりがきれいになるように廻縁を付けました。色は目立たないように白いものを選んでいます。
下の写真は和室の場合です。米松の廻縁です。H寸法は33mmです。和室の場合は柱と壁との納まりなどにも関連するのでディテールの検討をしっかりとしないときれいに仕上がりません。