一体打ちベタ基礎

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

住宅の基礎は従来の布基礎(T型の基礎)から参考図のように、ベタ基礎
が多くなってきました。基礎が、不動沈下にも強く、地面からの湿気の
防止(ポリエチレンシート敷き)にもなります。ベタ基礎にも課題が
あります。ベタ基礎をコンクリートで打つためには、型枠を、
平らな部分と立ち上がりの部分とで、分ける事が多く行われています。
しかし、この方法では、平らな部分と立ち上がりの部分に打ち継ぎが
生じます。2度打ちになるので、旨く打ち継ぎが一体化すればいいの
ですが、打ち継ぎ部分にクラック(ヒビ割れ)が出来て、雨水の浸入を
招くことも多いのも事実です。このような対策として、型枠を工夫して、
コンクリートを1回で打ち、打ち継ぎを無くし、外部からの防水をする
方法があります。これには、写真のように、内側の型枠を浮かして
設置する必要があります。また、スランプ(コンクリートの堅さ)を
やや堅めにして、打つ必要がります。現場監理を十分にすれば、
強度のあり、雨水の浸入に強い基礎ができます。

基礎断面