建築化照明

ユーザー エヌスペースデザイン室 佐藤 直子 の写真

まだ省エネが叫ばれていなかった20年くらい前は、
白熱電球の暖かな光や、ガラスシェードなどのきらびやかな灯り、
店舗では演色性のいいハロゲンランプが多用されていました。
陰影が立体を美しく引き立てるのです。
省エネの考えが浸透しだした10年くらい前は味気ない蛍光灯をどうやって美しく使うかと考えます。そこで建築化照明なのです。
天井や壁を照らし反射光で明るくする間接照明は今ではおなじみです。
設計段階で組み込み、器具の設置場所、ポケットの大きさなどを計画します。
商業建築などではおなじみですが住宅にも取り入れることが多くなりました。
今は直管蛍光灯も姿を消し、LED照明が主流です。
建築化照明は、バー状の照明やダウンライトが多く使われ、器具そのもののデザインではなく、明るさ、大きさなどで適材適所選定します。
間接照明以外の器具のデザインは明るさよりワンポイント、装飾的なものとして使うのがおすすめです。