アトリエ

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

 アトリエとは工房のことですよね。画家や彫刻家などの(建築家も含まれるかもしれませんが)仕事をする場所なのですが、このようなものを作る場合に一番気を遣うのが光の取り入れ方です。光というのは皆様ご存じのように、自然光と人口の光とがあるわけですが、まず自然光をどのようにしてアトリエの空間の隅々にまでいきわたらせるかに設計者は腐心いたします。安定した光を取り入れるためには太陽の方に向いている窓ですとうまくありません。太陽の動きによって光の具合が変化するからです。したがって北側の窓から多くの光を取り入れるということが有効になります。人口光については光源の演色性(この用語の説明は本稿では省略します)なども考慮して設計されます。 
 また、換気についても慎重な計画が求められます。絵具からの臭い、薬品からの臭いなどが空間を居心地の悪いものにしないようにしなければなりません。当然、空調に関しても注意を払わなければなりません。一般的には気流が生じる空調がほとんどなので、この気流の影響を考慮した設計が必要になります。気流を発生させない空調を行う場合にはその設置場所が問題になります。 
 以上のような技術的なツボをおさえてかつ空間が魅力的に形作られるように設計者は工夫を重ねるわけです。