土地選びの失敗例

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匿名ユーザー (未認証ユーザー)

土地選びの“失敗例”というと少々大げさですが、「購入時に考えていたのと、実際はかなり違って苦労した~」 という事例の要因について紹介しましょう。
 
まずは地質。 家は相当な荷重なので、土地にはそれに見合った地耐力(地面の硬さ)が要求されます。その確認のために地盤調査を行いますが、地耐力不足の場合には基礎の形状を変更したり、通常の基礎工事の前に杭を打ち込んだり地盤改良工事を行う必要が生じたりします。また、地耐力以外にも、「地面を掘ってみたら石がゴロゴロ出てきた」「地下に水脈があって工事に支障が出た」といったケースもあります。(添付の写真は、巨大な石が大量に出てきた事例です。)
 
次に傾斜地や変形地といったクセのある土地。 これらは工夫次第では個性や魅力にもなり得ますが、特殊な建て方で建築や造成のコストが増大する可能性があるので要注意です。
 
もうひとつは周辺環境。 街中では、隣に家が建って日当たりや騒音や隣人トラブルといった問題が生じたり、郊外では、自然環境や眺望が気に入って購入したのに、急に開発が進んで環境が激変してしまった、といったケースが結構あります。
 
こういった予想外の失敗をしないためには、不動産情報だけを鵜呑みにしないで、周辺の様子(土地の状態や家の建て方など)を調べたり、その地域に住んでいる方々の話を聞いたりすることが重要です。周辺環境に対しては、将来の変化をある程度予測し、さらに不測の場合にも対応可能な“余力”を設計や予算において、ある程度確保しておくことが望ましいです。
ちなみに、土地選びの段階から設計者に意見を求めることも有効な手段のひとつ(土地に特徴やクセのある場合は特に)ですので、ぜひ検討なさってみて下さい。