風水

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

風水は中国で古くから、土地や家の場所の善し悪しを選ぶために、
用いられた理論です。日本では、家相として発展して、家の配置や、
内部の間取りの決定に用いられるようになりました。香港では、今でも
ビルの建設や、車のナンバー等に風水が使用されています。写真は
香港のビルですが、龍(風)の通り道として穴が開けられています。
江戸時代は、日光の東照宮が江戸の鬼門にあたるので、設けられた
と言う説があります。
実際の家の設計では、水廻りや火の使用場所の配置に注意が
払われています。以前設計した住宅で、建築主の要望で、お風呂と
キッチンの位置を風水で決めました。床暖房がありましたが、
温水ではなく、電気式になりました。設計にあまり影響しませんでした。
現在の、環境に対して、向かい合った住宅は、風水的にもあまり
問題無いのではと思いました。風水は先人たちが、長い時間を
掛けて経験した知識が反映したものではないかと思います。
ただ、怪しい風水もあるので注意が必要です。