ストリップ階段

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

階段は、住宅の中でかなりのスペースを取ります。一般的に、
家の隅の方に追いやられています。これは、日本の古来は、
2階建てがあまりなく、2階建ての場合でも、隠し階段や箱階段の
ように、階段は重視されませんでした。欧米の映画で見られるように、
階段が玄関中央にあり、ヒロインが降りてくるシーンがあります。
階段の配置で住宅の考え方がわかります。昔は、風水や構造の
関係から、階段は家の真ん中には、置かないことが決まりのように
なっていました。近年、構造的に解決できるようになり、階段を
積極的に、住宅デザインの主役になるようになりました。
ストリップ階段は、(階段の蹴込みの無い、開放的な階段)空間の中で、
邪魔な存在になりません。階段のスペースを積極的に使って、
空間を豊に出来ます。階段が開放的なので、通風や採光に
あまり問題になりません。ただ階段の構造には、注意が必要です。
より開放的にするために、部材が小さくなり、階段が揺れたり、
手摺がぐらぐらするようでは、階段は危険な場所になります。
専門家と十分に打ち合わせてから採用してください。

家の中央にある階段、採光を暗くなりがちな、下階に届ける