模型を作るメリット

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

完成想像をするために、模型は古くから作成されていました。
その他に、パース(手で描いたもの)や近年は、CG(コンピューター
グラフィックス)があります。模型は、立体なので、大きな物は、
プレゼンするために、持ち運びがしにくい欠点があります。
また、住宅の場合、スケールが1/100から1/50が多く
作られます。模型は、パースと異なり、あらゆる角度から見ることが
できます。しかし、どうしてもスケールの関係から、鳥の目(鳥瞰的)で
見ることになり、実際のスケール感がでません。一方、CGは、人の
視点で、外観、内観を見ることが出来ます。さらに、質感も表現出来る
ようになりました。CGで模型的表現も出来るようになりました。では、
模型の役割は、どのようなものでしょうか?
模型はCGと違い、建築のボリュームや空間の関係性を把握し易い
メリットがあります。単一な材料で作成された模型は、CGのような
質感に惑わされないで、空間の形を理解出来ます。CGは、光りの
当て方で誇張した表現になりがちです。マンション販売の広告のように
実際と大きく異なることはありません。また、模型は近隣の建物との
関係が分かり易く、住宅の窓の位置等の検討にも役立ちます。
模型は、出来れば、1/100を作成して、近隣の関係を検討してから、
1/50,1/20と大きな模型を作成すると良いのではないで
しょうか。ただ見る角度は、低い位置から(地面すれすれ)見ることを
お勧めします。

木造の骨組み