バリアフリー新法

ユーザー 大島功市建築研究所 一級建築士事務所 大島功市 の写真

バリアフリー新法は高齢者や障害者が気軽に移動できるよう、階段や段差を解消することを目指した法律です。正式名称を「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」と言います。

駅や空港、バスといった公共交通機関を対象にした「交通バリアフリー法」と、大規模なビルやホテル、飲食店などを対象にした「ハートビル法」を統合して内容を広げたもので、2006年6月に国会で可決され成立し、同年中に施行されました。

最大のポイントは、計画策定段階から、高齢者や障害者の参加を求め、意見を反映させようとする点です。今まではなかったことですね。
市町村が、高齢者や障害者がよく利用する地域を「重点整備地区」に指定して基本構想をまとめて、構想に基づいて交通機関や道路管理者、建築物の責任者らが一体となってバリアフリー化を進める方法を採用しました。
一例として、駅から駅ビルを経由し、バスに乗って市役所などに向かうといったルートを想定して…電車や駅、駅ビルやバス停、歩道、市役所の内部に至るまで、階段や段差をなくすように検討を進めていっているのです。

なかなか街全体にいきわたるまでには時間が必要かと思いますが…少しづつ欧米にも近づいていっているのではないでしょうか(*^-^*)