傾きマンション、杭施工記録に改ざんの跡

ユーザー 桑原建築設計室 桑原 廣 の写真

東京オリンピックのエンブレムのコピペ問題、今回の杭のデーターの
コピペ問題、また、スタップ細胞のコピペ問題等、近年のデーター偽装が
多くなっています。以前のようにトレースの時代は、わざわざ同じ
データーをコピーすることは、少なかったと思います。
今回の杭の問題は、建設だけの問題ではありません。プロジェクトを
進行する時、工程のそれぞれの段階で、チェックする体制が
出来ているのか。また、チェックが正しいのかを検証出来るシステムが
確立しているのかの問題です。そして、責任体制はどうするのか。
日本では、今、曖昧になってきていると思います。
各段階でチェック出来る体制ができていれば、施工の途中で、
分かったはずです。杭は、支持層に達しているかは、
電気的チェック出来ます。地盤調査がおろそかでも、ここで、
チェックは出来たはずです。
以前の耐震偽装の時でも、データーのチェック体制が出来ていれば、
防げたと思います。新国立競技場問題でも、無責任体制で進み、
プロジェクトの各工程で、チェツクすることが出来ませんでした。
改めて、プロジェクトを行う時は、プロジェクトリーダーの元、
チェックと責任体制を明確にする必要があると思います。
病気の時のように、セカンドオピニオンが必要ではないでしょうか?