お勧め!厚めの杉床材

ユーザー 環境創作室杉 杉 匠一 の写真

住宅の仕上げ材、特に内部でお勧めするのは無垢の木材です。床には傷が付きにくい材料が選ばれがちですが、あえて木としては柔らかい杉や桧などの針葉樹をお勧めしています。中でも国産の良質な材が安価で入手可能な杉材を検討しない手はありません。確かに傷は付き易いですが反面すぐに気にならない感じに馴染んでくれます。柔らかい木材とは内部に空隙を多く含んでいることであり断熱性も高くなります。床暖房などの伝わりも遅くなりますが冷めにくくもあり、家全体的に熱移動が散漫になり、結果心地良い空間になると感じています。特に厚みのある材はより効果的です。 
 
写真の家では2階がLDK、1階がアトリエという構成で、杉の厚さ3センチの板で主に堅めの赤身を使用し、2階の床材を1階の天井材と兼用しています。部屋の性質上同時使用がほとんど無いので音の問題も気にしませんでした。良質な材料を使用してローコスト化を図った例です。

1階のアトリエの天井は2階の床をそのまま見せています。