第三者の立場で住宅検査・I.B.Lホームズ 米内利幸さん
米内さんは人間のモラルを疑いたくなるような手抜き工事や無知な施工、杜撰施工の数々を目の当たりにして、住宅検査を手がけるようになったそうです。
住宅検査についてI.B.Lホームズ 米内利幸さんに伺いました。
貴社が住宅検査を手がけたきっかけがありましたら教えて下さい。
そもそも私は10数年間、住宅を新築したり、リフォームする建築業者の人間でしたが、お客さんから雨漏りやリフォーム依頼、修繕の依頼を受け、その部分を解体すると、人間のモラルを疑いたくなるような手抜き工事や無知な施工、杜撰施工の数々を目の当たりにしてきました。
ハッキリ言うならば、これは製品(商品)ではなく、子供の図工(工作)と同じと思いました。
安かろう、悪かろう!?...と思いつつもダイジョブだろう...。
と安い見積を出した業者に転がるのが世の常です。
ならばワタシが監視(inspect)する立場に立ち、手抜きを防げないか?!と思ったのがきっかけですね。
どうして第三者に住宅検査を依頼する必要があるのですか?
業者は常にローコストを意識、支出を抑え、経営の利益を考えているものですが、
・欠陥を作った。
・手抜きをした。
・設計とは違う材料(厚さや密度等)とすり替えてコスト削減をした...etc
このような事を施主に報告する業者や職人さんはいるでしょうか?
ほとんどいませんね。
欠陥部位を認め、修繕、修補することは、自前の出費となり会社としてはマイナスとなります。
今も昔も変わらないと思いますが、自社で全ての施工を直営で行っている業者はほとんどありません。
必ず各分野の専門工事業者に発注します。いわゆる下請け、孫請けなどです。
元請業者は下請け業者に仕事を発注する際、予め自分の利益分を取り下請けに発注します。
ですから下請け業者には十分な予算が配分されません。
いわゆる下請け泣かせ(いじめとも言う)です。
下請け業者は元請業者から受けた仕事をギリギリの予算で完工させなくてはならないケースが多々存在し、下請け業者は自分達の利益を守る為に手抜きや偽装をするといったケースがあります。
「欠陥であることを知らなかった」や「良いと思っていた」などの無知施工やヒューマンエラーだったというケースもありますが。。。
昨今、杭の偽装で話題になったあの事件も当てはまると考えています。
余談ではありますが「年々日当を下げられる」と、こぼしていた下請けの職人さんがいましたね。(だから手を抜いている。という話しではありませんが)
設計監理者は建築業者と密接な仲という関係が多いです。
手抜き工事や欠陥には前述したとおり諸々の背景が存在します。
ゆえに、何も知らない住宅購入者の方々の為に、第三者のインスペクトは必要と思っております。
役所などは住宅検査をしないのですか?
役所等は一戸建て住宅新築の場合、中間(上棟完了後)時、完成時に計2回検査に立ち入りますが、細かい部分においては特に注意や指導はしません。
例えばアンカーボルトの埋め込み深さや構造用合板に対する釘がめり込んでいる場合でも指摘はしないでしょう。
当方は釘の種類や留め付けピッチ、釘のめり込みまで検査します。
どのような方からの依頼が多いのですか?
当方へは建物が完成してしまった方からの相談や検査依頼が多いです。
ホームページは見てたけど、まさか自分がこうなるとは思わなかったんです。。。という方が多いですね。
そういう方のほとんどがモメテいる最中の欠陥調査依頼です。
新築工程検査を依頼される方は、安かろう。悪かろう...にならない為に!と。
不安を払拭したい、安心したい。と依頼されます。
どのような項目を検査していただけるのですか?
新築検査、建売検査、中古検査、欠陥検査、その他検査等それぞれに分かれます。
ホームページをご覧頂ければと思います。
建て売り住宅を買う前の検査などもしていただけますか?
はい。
検査報告後、購入しないことにしたというお客様が過去3組いらっしゃいましたね。
住宅以外などの検査もしていただけますか?
ホームページに掲載されていない項目や事象等はご相談頂きたいと思います。
裁判に必要な資料なども作成していただけますか?
はい。作成しております。
貴社に住宅検査を依頼するメリットを教えて下さい。
施主さんにも建築業者にも診断結果はハッキリとお伝えします。
例えば欠陥であれば法廷にて「これは欠陥です」とハッキリ証言します。その逆パターンもありましたが。
以前、某県裁判所にて調停委員の方いわく最高額にて和解成立。
依頼された方から涙々に称賛されたケースもあります。
検査の料金は事前にわかるのでしょうか?
当方から見積(無料)を提示します。検査料金にご了承頂いた場合のみ検査に伺います。
押し売り等は一切しておりません。
検査の結果、欠陥住宅でない場合もあるそうですね
トラブルで施主と業者間でモメているケースですが、当方は客観的判断にて報告書を作成しておりますので、欠陥でもないのに「欠陥と報告書を書き直せ」等のお叱りを受けた時もありましたが、報告書を偽造する等の虚偽行為は一切お断り致します。
ご了承願います。
これから家を建てる方にアドバイスがありましたら教えて下さい。
住宅は工場の生産ラインで作るものではありません。人間の手によって作られています。
営業さんがいい人だから。会社が大きいから。知り合いもあそこに頼んだから。
と安心しない方が良いと思われます。
安いに越したことはありませんが、大幅な値引きの見積を提示する業者には注意が必要と思います。
結果的に「安かろう」は「悪かろう」となる可能性が高い傾向にあると思われます。
当方のホームページ中にある「お客様の声」を参照して頂けたら幸いと思います。
これまで調査・検査に携わった物件の中で、建ててしまってからの欠陥相談が90%です。
中ではノイローゼ気味や、うつ病になってしまったという施主さんも幾人か見て参りました。
裁判や調停で何カ月、何年もの間、戦わなくてはいけません。
弁護士費用や建築士費用のお金もそうなのですが、当然、体力や気力もすり減ってしまいます。
念願のマイホーム。
住宅購入は人生で1度の高額な買い物です。
建ててしまってからではなく、建てる前(契約前)にご相談頂ければと思っております。
住宅検査・メニュー
建築家相談依頼サービスの申し込みは今すぐこちらから(無料)↓
当サイトの建築家に相談・依頼したい方は下記から相談・依頼したい内容を投稿してください。
投稿した内容は下記のページで公開され、当サイトの会員建築家から返信をもらうことができます。
https://kentikusi.jp/dr/netirai/jirei
このサービスは一般の方・業者の方でも無料で利用できます。